超電導工学研究所(SRL)について
SRLは、ISTECの研究開発部門として1988年10月、江東区東雲に設立されました。以後、銅酸化物系を中心とした超電導物質の探索や、超電導を実用化するための材料開発、イットリウム(Y)系を中心とする線材、デバイス、その他超電導利用機器の研究開発を行ってきております。 2008年7月、当時、新橋にあったISTEC本部等を東雲に移転し東雲SRLと統合した後は、SRLは「材料物性バルク研究部」(材料開発と評価)、「線材部」(実用機器用のY系線材等開発)、「デバイス研究部」(磁束量子化・ジョセフソン接合等利用したエレクトロニックデバイス開発。なお低温超電導材料(ニオブ(Nb)等)を用いる「低温デバイス開発室」を筑波に設置)及び「電力機器研究開発部」(Y系線材用いた電力機器導入・普及のための機器基盤技術開発)の4部体制でありました。 しかして2013年7月から事務所等の神奈川県川崎市などへの移転に伴い、SRLは研究開発の一層の効率化を図るため、電力を始めとする機器応用のための線材やその利用機器技術開発を行う「線材・パワー応用研究部」と、新物質探査を含めた物性面に加え、Y系等高温超電導物質を用いたデバイス(特にSQUID)及びその利用機器技術開発を行う「物性・デバイス研究部」の2部体制に再編しました。 今後は、高温超電導のより早期の実用化を目指し、その基盤となる線材・デバイス及び利用機器に係る基盤技術の開発を一層推進して参る所存です。 (参考;低温デバイス室は、2013年4月をもって(独)産業技術総合研究所に移管しました。) (2013年7月)